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2、徳島県上勝町の葉っぱビジネスへの取り組み

2、徳島県上勝町の葉っぱビジネスへの取り組み

 上勝町は徳島県の南西40キロ、四国山脈の南東山地で、標高1439メートルの高丸山を最高峰とする山脈に勝浦川が刻んだ深い渓谷沿いあります。平地はごくわずかであり大部分が山林です。人口は1662人(平成28年4月現在)、高齢化率は51.93%となっており、四国で最も人口が少なく、最も高齢化率が高い町です。しかし、そんな中でも「葉っぱビジネス」に取り組む元気なおばあちゃんがたくさんいます。最近町の魅力に惚れ込んでIターン、Uターンする若者も増えてきています。

 「葉っぱビジネス」の研修会が開かれる町の温泉施設の月ヶ谷温泉までは、徳島からレンタカーで勝浦川に沿って深い渓谷遡ること一時間ちょっとの道のりでした。着いたときはすでに20人近い視察者が席についており、私たちを待って研修は始まりました。

 上勝町はもともとみかんづくりが主要産業だったそうです。しかし昭和56年の冬、異常寒波に見舞われ町中のみかんの木が枯れ、農業は大打撃を受けました。こうした状況から脱却するために取組まれたものの一つが、料亭に添えられる「つまもの」といわれる様々な種類の葉っぱの販売でした。昭和61年に4軒の生産者でスタートしました。

 当時、農協の職員であった横石知二さん(現いろどり取締役)が出張先で入った寿司屋でこのビジネスを思いついたとのことでした。「これだったら山にいくらでもある」と思ったとそうです。しかし、それを一つのビジネスにまで育て上げるには大変なご努力があったことと思います。誰しも思いつくことはできます。

しかし、生産・流通・販売を考え、さらに利益にまで結び付けることは容易なことではありません。横石さんは全国の市場を回ったり、お寿司屋さんや料亭にまで一軒一軒足を運んだそうです。それが今では年商2億5千万円にもなる町を代表する産業になっています。中には1000万円以上稼ぐ方もいらっしゃるそうです。高齢者や女性に仕事ができたことで町の雰囲気も変わり明るくなりました。

 この取り組みの中心にあるのが「株式会社いろどり」です。いろどりは第三セクターであり、社員6名の情報コンサルタントです。いろどりが生産者とJAの間に入って様々な情報提供やシステム開発を担当しています。

普通こうした場合、当事者は生産者とJAだけですが、そこに第三者であるいろどりが入ることに大きな特徴があります。

 山にある葉っぱを採って来るだけではビジネスは成功しません。お年寄りや女性の生産者に寄り添い使いやすいシステムを考えると同時に、励まし続ける取り組みが必要です。それを行っているのがいろどりです。いろどりの業務は3つ。第一に上勝情報ネットワークを運営し、生産者、JA、市場をネットワークで結び、受発注情報、全国の市況をいち早く共有し、需要に応じて葉っぱを供給しています。第二に生産者の売上ランキングを発表するなど、生産者のやる気を出させる取り組みを行っています。第三に出荷や受注業務を効率化するためにFAXやパソコンを積極的に導入しています。平成19年からはNTTの協力を得て、町全体に光ファイバーを敷設。平成24年からはタブレット端末を本格的に導入するようになりました。

 地域活性化のために多くの自治体では交流人口を増やそうと観光に力を入れたり、大型の施設を誘致するなどの取り組みを行っています。しかし、上勝町はあくまでも地域にこだわり、地域資源を活かした内発型の取り組みを進めています。それが葉っぱビジネスです。これが全国的にも注目されマスコミの取材が相次ぎ、全国からの視察が引きも切らず続いています。

 ないものねだりをするのではなく、あるものに徹底してこだわるこの取り組みは私たちにとっても大きな示唆を与えてくれるものでした。テレビなどで葉っぱビジネスのことは知っていましたが、やはり実際に現地に来て直接お話をお聞きすることで分って来るものもあります。

 東御市においても生食用のぶどうやくるみ、八重原米、白土馬鈴薯など様々な特産品があり、最近ではワインが注目されています。しかしそれらをどう販売するのか、市場開拓をどうするのかということに関してはJAまかせです。最近では道の駅での販売に力を入れたり、消費者との産直に活路を見出している生産者も増えてきています。すでにJAという枠からはみ出しています。いろどりの活動が大変参考になりました。

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全国からの視察者を対象に年間300回の研修を実施しているそうです。

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研修のあと、集荷場を視察しました。

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ちょうど出荷に訪れたお年寄りがいらっしゃいました。

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商品は発泡スチロールに収められていました。

青空

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