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1、徳島県神山町のサテライトオフィスへの取り組み

1、徳島県神山町のサテライトオフィスへの取り組み

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古民家を回収してきれいなサテライトオフィスに様変わりです。

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起業家をめざす人材育成のためのラボラトリー

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施設の中の様子です。自由に活用できます。

 神山町は徳島県真ん中にある人口6000人の山村です。町の中央を東西に鮎喰川(あくいがわ)が流れ、流域に農地と集落が点在しています。神山町のことを知ったのは、会派で研修に参加した4月の滋賀県大津市の市町村アカデミーの研修で、グリーンバレー理事長の大南信也さんのお話をお聞きしたのがきっかけでした。

 アメリカ・シリコンバレーの大学を卒業し帰郷した大南さんはPTA活動に取り組み、その中で戦前にアメリカから日本の小学校に贈られた青い目の人形アリスの里帰り活動をきっかけに、地域づくりに本格的に参加するようになったそうです。こうした中で神山町の国際交流事業がスタートし、アートイベント「神山アーティスト・イン・レジデンス」(国内外の芸術家を招聘し、2~3ヵ月にわたり作品製作をサポートする)が行われるようになりました。こうした中で町の人との交流がきっかけとなって活動拠点を神山町に移す芸術家も現れたそうです。

 神山町には上角谷川をはさんで古くからの商店街があります。しかし1995年に38店舗あった商店も2008年には6店を残すのみとなりました。この空き家を活性化のために活用しようとで古民家改修事業がスタートしました。

そしてこれまでの人間的なつながりの中で、古民家をサテライトオフィスとして活用したいという申し出があり、実現に漕ぎ着けたそうです。これは活性化の成功事例として全国に発信され、神山の名は全国に知れわたりました。大南氏によれば「はじめからサテライトオフィス誘致を計画していたのではなく、古民家再生のプロセスの中で生まれたもの」だそうです。「サテライトオフィスは人のつながりの中から生まれた」のです。

 こうした動きがマスコミを通して全国に発信される中で、サテライトオフィスは現在では12社にのぼり、合計30名の新規雇用も生まれているそうです。これまで都会で仕事をしてきた社員の皆さんにとって一番のストレスは通勤に時間がかかることだそうです。それがここでは住まいからオフィスまでドアツードア。やまなみの中で小鳥のさえずりを聞きながら目覚める山里の朝はなににも替えがたいと満足しているそうです。

 こうした動きをさらに加速しようと「神山塾」がスタートしています。これは人材育成事業として6ヶ月間の求職支援訓練を行うもので、現在までに6期77名が終了し、移住や就職に結びついています。
 こうした動きをさらに加速しようと「神山塾」がスタートしています。これは人材育成事業として6ヶ月間の求職支援訓練を行うもので、現在までに6期77名が終了し、移住や就職に結びついています。

 さらに2015年には短期宿泊施設「Week神山」をオープンし食事の出来るレストランも併設。光ファイバーを活用し、短期滞在型で仕事を行うことができる環境も整ってきています。

こうした結果としてそれまで減り続けていた社会動態人口が、2011年に初めて転出を転入が上回りました(転出139人、転入151人)。神山町移住交流センターの運営がグリーンバレーに移行してからこれまでに58世帯、105名、平均年齢30才の皆さんが移住してこられたそうです。

 こうした神山町の取り組みの中心にはNPO法人グリーンバレーの存在があります。理事長の大南信也氏が述べるのは「創造的過疎」という概念です。過疎化の現状を受け入れて、数ではなく内容を改善することだそうです。いま地方や過疎地における課題は雇用がない、仕事がないということです。このため若者がふるさとに戻ってこられません。移住者を呼び込めないでいます。その結果として地域を担う後継人材を育てることが困難になっています。

 これを改善するために「神山プロジェクト」を行っています。その内容は3つ。第一にサテライトオフィス(ITや映像、デザインなど働く場所を選ばない企業の誘致)です。第二にワークインレジデンス(町の将来にとって必要になる働き手や起業者の誘致)、第三に神山塾(厚生労働省の基金訓練、求職者支援訓練による後継人材の育成)です。

 いま神山町は地域活性化のモデルケースとして全国から注目され視察が相次いでいます。私たちが訪れた際も他の自治体の議員さんが視察に訪れていました。しかし私は最初に市町村アカデミーで大南氏のお話をお聞きした際は、どうしてこのような取り組みができたのか理解できませんでした。PTAの青い目のお人形の里帰り運動がなぜサテライトオフィスにつながったのか謎でした。だからこそ実際に現地に視察に行きたいと思ったのです。この件について大南氏は次のように語っています。「サテライトオフィスの誘致は結果として起こった現象です。現象だけをそのまま他自治体に持ち帰ってなぞるのは少し違うのではないかと考えています。現象にはプロセスがあり、その都度どのように対応してきたかにこそ、物事の本質があります」

 私たちも神山町の経験をなぞるのではなく、その本質を理解し地域活性化に取り組んで行きたいと思います。

青空

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